第7回定期演奏会

團伊玖磨の世界 海上の道

2002年6月23日(日)14:00 高崎市文化会館


● ご報告

 Elmの第7回定期演奏会「團伊玖磨の世界 海上の道」を無事開催することが出来ました。 ご来聴頂いた方々、陰に日なたに支えてくださったスタッフの方々、心より御礼申し上げます。 ありがとうございます。 そして出演者の皆さん、お疲れ様でした。
 今回は特にいろいろな事が押せ押せ状態、宣伝期間も短く、当日はいろいろな行事なども重なったにもかかわらず、いつもとほぼ同数の方々のお出かけを頂き、感謝しております。
 皆、夫々精一杯に燃焼でき、帰りのお客様の笑顔やその後の周り方々からのご意見、ご感想などからも、良いステージになったと思います!

 以下、出演者、お客様の感想です(順不同、敬称略です)。

 私にとって初めての定期演奏会で、しかも「海上の道」というとても難しい曲を歌うということはプレッシャーが大きかったです。 他の人に迷惑を掛けないよう、リズム、メロディだけはしっかり歌おうと必死で、歌詞にまで気が回らなかった気がします。 終わって録音でこの曲を初めて聴いたときに初めて、こんな歌詞だったんだと感じることが出来ました。
 とにかく私の中で、合唱という概念を良い意味で覆してくれた、「海上の道」という曲に感謝したいです。 (遠藤祐子

 毎回、合唱団の一員としてステージに上がらせて頂いておりますが、今回のメインであった「海上の道」は、今までの中で一番大曲でしたので、とてつもなく緊張してしまいました。 合唱曲が始まるまでは、ステージの上で皆が寝たままという演出があり、体もずっと静止したままでしたので、前奏が始まったのを合図に立ち上がり始めたときは、かなりの緊張も重なってクラクラとめまいがしてしまったほどでした。 でも、普段の生活では絶対に味わえない緊張感の中、熱く全身で歌えたことをとても幸せに思いました。 今回もお客様とスタッフの方々に支えられ、こうして、とても貴重な時間を過ごせることが出来ました。
 しかし、これまでも何度となく出演者の心の葛藤なども繰り返されながら、ここまで参りましたが、今回の定期演奏会で、また新たに「初心の心」を持ちつづけることの大切さを心に染み込ませることが出来ました。 生きていく中で、時にはつらく苦しいこともあるけれど、私を支え、導いてくれる人たち、そして、音楽に感謝しつづけながらがんばって行けたらと思っております。 (比田井裕子

 さる6月23日、高崎文化会館でのELMコンサートを拝見させていただきました。
 普通のコンサートと違って、今回は少し違った感想を持ちました。 普段は事前にある程度の知識を持っている前提でコンサートに出かける事が多いのですが、(申し訳ないのですが)Elmに関しては、ほとんど知識をもっておらず今回は出かけました。 私は数年前から、演者のプロフィルにある「高名な◯◯に師事」「◯◯音楽学院で学ぶ」など言う演者紹介にとらわれず、出演者自身の個性・パフォーマンスを見るようにしています。 そうすると新しい発見があります。 「個性豊かな人」とか「練習不足だな?」とかです。 ・・・・ 全くの無名なのですが、ものすごく私の心に響く演奏もあります。 Elmに関して、当日、痛いほど伝わってきたのは「一生懸命の自己表現」です。 いわゆる『目一杯』のパフォーマンスでした。 後日、関係者の方から「当日の打ち上げはメチャ盛り上がったのよ!」と伺いました。 「そうでしょう、そうでしょう!」 よくわかります。 一つ一つの演技・音、舞台装置・・・何もかも一生懸命!でした。 一つだけ注文させていただくなら、「もう少しゆったりと・・」です。 ゆったりと流れるようなテーマでしたので・・・そう感じました。 しかし、この一生懸命さの中から明日の若い息吹を感じます。 このエネルギーを大切にしていただき、個々人の解放された個性をより発揮されるよう期待しています。 (鴨志田博

 Elm歌曲研究会第七回定期演奏会のご開催誠におめでとうございます。
 当日の演奏会では合唱の魅力を存分に堪能させて戴きました。 今回の公演の特徴は、通常のコンサート形式と異なりソロと合唱に舞台演技と照明を加えて舞台の総合芸術作品として発表した点にあり、見事にその作品の意図が表現されていたと思います。 また、以前に催された定期演奏会の内容からも先生方や合唱団の訴えかけるもの、人々の安らぎと平和への願いが響いてくるのが伝わってきました。
 近年は、世界各国において人々の生活が多くの不安要素を抱えています。 また、この日本においても長引く不況の中、私達が乗り越えなければならない種々の課題が提示されています。 このような社会情勢の中、音楽やスポーツなど人々のより所になる文化の振興がますます重要になって来ています。 Elm歌曲研究会の活動、とりわけご指導にあたる先生方の高い芸術性や教育面に配慮した多方面に渡る演奏会の開催は、地域の方々を始め多くの人々の精神的な礎となっていると思います。 平素よりこのようなすばらしい合唱団や指導者の皆様と交流ができますことにあらためて喜びを感じますとともに、今後も広く芸術文化の振興にご尽力されることを期待致しております。
 この度の演奏会のご盛会を心よりお祝い申し上げましてごあいさつとさせて戴きます。 (総合音楽院 群馬音楽アカデミー 学院長 戸塚幸太郎(アカデミー室内管弦楽団 音楽監督/指揮))

 今回、Elm合唱団定期演奏会に舞台照明係りとして参加させて戴きました。 当日は舞台裏から本番まで演奏会全体の様子を見させて戴くことができました。
 演奏会について印象に残った点は、テーマにもあった〜團伊玖磨の世界〜という「世界観」がよく表現されていたように感じた点です。 この作品については今回実際にたずさわるまでよく知りませんでしたが、作品の持つ雰囲気や合唱団の歌声、舞台演出などが作用しあって独自の世界観を作り出していたのが印象的でした。 自分の主観ではありますが演奏だけでなく、作品の持つ「世界」がソリストや合唱団の歌声に乗って表現されていたように感じます。 また、純粋に合唱の響きがとてもきれいだったことも印象に残っています。
 係りとしては、本番中に色々感じることが多く照明以外のことに気を取られたりと、舞台の役目としても技術的にも精神的にもたくさん勉強させて戴きました。 今回の演奏会では、ご指導にあたる伊藤先生や小池先生をはじめ合唱団の皆様には大変お世話になりました。 また音楽を通じての交流ができることをとても楽しみにしていますので、その際はどうぞよろしくお願い致します。 (総合音楽院 群馬音楽アカデミー 戸塚弘幸

 第七回定期演奏会おめでとうございました。 日本を代表する團伊玖磨さんの日本歌曲の奥の深さを再認識し、改めて少しでも日本歌曲を歌い継ぎたいという意欲が湧いてきたような気が致しました。
 ソリストの皆様一人一人が個性的になられ、表現力豊かになり素晴らしい進歩に目を見張る思いでした。 合唱も3年にしてここまで来られたかと、さすがElmの実力と、私事のように喜んでおります。 難曲に挑戦するということは、逆に実力を十分発揮出来るということにもつながるようですね。 耳慣れない曲は印象に残りにくいものですが、その点を聴く側にたっての演出がコンサートを一段と引き立てて思われ、演出の重要さを知りました。
 最後に、Elmの「マタイ受難曲」をいつの日か聴かせて下さい。 期待して居ります。 お疲れ様でした。 (忰田澄江

 第七回定期演奏会「團伊玖磨の世界 海上の道」では、合唱で出演しました。
 「海上の道」という合唱曲は、自分が今までやった中で一番難しい曲でした。 初めて楽譜を見た時、「できるかなぁ・・・。」と不安が頭をよぎりました。 でも、練習を重ねていく度に、自分の中に入ってきて、無事終えることができました。 この曲は難しかったけれど、詩も曲も素敵なので歌っていてとても感動したし、楽しかったです。 皆の気持ちが一つのものに向かっていることを感じることもできました。
 この曲を歌うまでは、團伊玖磨の曲はあまり好きではなかったのですが、好きになりました。 なんて素晴らしい曲をかくひとなんだろう、と。 (私がいうのもなんですが・・・。) それに、12月8日には再演できることになりました。 この間より、もっと素敵なものにできるように練習していきたいと思います。 (芹澤裕子

 今回初めて出演させていただきました。 本当に、とてもありがたかったです。 伴奏では、とても緊張しました。 ステージでは、練習してきたことがそのまま出る、ということを実感しました。 日ごろの練習がとても大切なことなんだと思い、やはり“続けていく”ということが大事なんだな、と改めて気付かせていただきました。 経験してわかったこと、実感したことというのは、自分の中で強い支えになってくれると思いました。 経験させて下さったElmの皆さんと先生方にとても感謝しています。 本当にありがとうございました。 (高橋光子


● プログラム

1. はる 谷川俊太郎 作詩 田沼美友貴
Pf. 長坂鮎美
2. さより 北原白秋 作詩 止境英恵
Pf. 高橋光子
3. こもりうた 野上彰 作詩 止境英恵
Pf. 高橋光子
4. 雀おどり 北原白秋 作詩 小池静香
Pf. 塚越佳彦
5. うた 北原白秋 作詩 小山理映子
Pf. 長坂鮎美
6. 藤の花 大田黒元雄 作詩 田沼美友貴
Pf. 長坂鮎美
7. 舟歌-片戀- 北原白秋 作詩 伊藤眞由美
Pf. 長坂鮎美
8. 紫陽花 北山冬一郎 作詩 田沼美友貴
Pf. 長坂鮎美
9. 閑か 北原白秋 作詩 小山理映子
Pf. 長坂鮎美
10. ひぐらし 北山冬一郎 作詩 伊藤眞由美
Pf. 長坂鮎美
11. 北原白秋 作詩 小山理映子
Pf. 長坂鮎美
12. 秋の野 北原白秋 作詩 止境英恵
Pf. 高橋光子
13. 美濃びとに 北原白秋 作詩 小山理映子
Pf. 長坂鮎美
休憩
14. 私の大事な与ひょう -オペラ「夕鶴」より- 木下順二 台本
須藤幸子 編曲
尾高かおる
箏 須藤幸子
15. さよなら -オペラ「夕鶴」より- 木下順二 台本
須藤幸子 編曲
尾高かおる
箏 須藤幸子
16. 萩原朔太郎 作詩 伊藤眞由美
Pf. 長坂鮎美
17. 追悼歌 北山冬一郎 作詩 小池静香
Pf. 塚越佳彦
18. 混声合唱組曲 海上の道
I. 朝の渚
II. 海の旅人
III. 夜の海
IV. 漂着
V. 沖は紺青
丸山豊 作詩 指揮 伊藤眞由美
Pf. 大塚亜希子
Elm合唱団 遠藤裕子、大澤靖子、小池二郎、小山理映子、止境英恵、芹澤泉、芹澤嘉恵、芹澤裕子、田浦禮子、高橋光子、田沼美友貴、塚越佳彦、長坂鮎美、比田井裕子、山岸ちゑ


● ご案内

会報No.17


Elm歌曲研究会